雷にうたれたことはないけれど。
まいどです。でくんぼうちゃんです。
fly me to the moonの意味がわかった日
はてなインターネット文学賞「記憶に残っている、あの日」
あの日は、いつもと同じ時間に起き、同じ時間に仕事に行き、同じことをしていた。
福祉の居場所事業ということで地域の集まる会をする日で、その日も同じように地域の人が集まり対応をしていた。
そこにあの人がきた。あの人は、地域の人が読むためにおいた新聞を手にしていた。
「こんにちは」私はいつものように挨拶して通り過ぎようとした。
その時だった。
あの人は、私の額をそっとさわり、「どうしたの?」と声をかけた。
一秒もない時間。
私の人生が大きく変わった瞬間だった。
体に電気が走ったような感覚。
その瞬間、モノクロだった世界が突然色づいた。
びっくりした。
当時の私はジャズボーカルを習っていて、課題曲はfly me to the moonだった。
その歌の意味が表面的には恋の唄とはわかるのだけど、感覚的になにかつかめないものがあった。
しかし、その一秒もない時間を味わった後、その歌が自然と口からでるようになった。
すごい、すごい。
人はすごい。人生はすごい。こんなことが起きるなんて。
そこから私の人生は大きく変わり始めた。
すごい、すごい。
あの人の手が一瞬ふれただけなのに。
すごい、すごい。
~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~○~
以上、記憶に残っている、あの日でした。
なんちゃって文学風。
人は、一秒未満の出来事で人生変わることあるんですよねー。
人生って、だから面白い。
ほな、また。