左端の傘いっぱいのところで寝ている人がいます。
まいどです。でくのぼうちゃんです。
今週のお題「好きな街」
今週のお題は「好きな街」ということで。
「好きな街」の「好きな」っていう感情、いつから湧いてくるんでしょうね。
私があいりん地域に縁ができたのは2004年頃。
たまたま読んだ新聞の記事で「ああ、この地域面白そう」と思ったことがきっかけ。
その記事は地域通貨でヨガ講座が受けられるという内容でした。
地域通貨というのは「カマ通」と呼ばれていて誰かになにか(車いすを押してあげたり、どこかに一緒にいってあげたり)をしたら得られる通貨でした。
今はもうなくなってしまった事業ですが、けっこうこの「カマ通貨」の考えが私の心をヒットさせました。
どこかに雇用されず得られる通貨。
その通貨を使ってもらって足裏を揉んでさしあげよう。
まあ、時間でくぎったヒーリング、何人もするヒーリングに嫌気がさしていたんですね。
そんな軽いきっかけであいりん地域と縁ができてもう、12年ですか。
まったくどんな地域かということは知りませんでした。
駅から降りたらなんかけっこう寂れている。
旅行でいった韓国っぽい。
都市部でなくて。
そう思ったけどあまり深く考えず、人を紹介されてリフレクソロジーをしていました。
好きか嫌いかなんてまったくなし。
12年という歳月が流れ
今では道を歩けば必ず知ったおっちゃんに出逢い、あいさつ。
12年前に初めて足を踏み入れて案内してくれた女性の方もおっちゃんたちに挨拶しまくっていました。
その女性はアフリカに行かれてその後お会いしてませんが、その女性の挨拶をしまくる姿をみてその時は「すごいなー」と思っていました。
しかし、12年後、まあ自分もそれなりに挨拶しまくる人になっているとは思いませんでした。
12年という歳月が流れ、あいりん地域は私に人のぬくもりややさしさを教えてくれ生きさせてくれた愛すべき地域となったのでした。
不思議ですね。好きになろうとなんてまったく思ってなかったんですが。
どんな地域かまったく知らず、寄り道もせず駅と施設までの5分ほどの道しか歩かなかった私だったんですが。
おっちゃんたちの優しさに甘えて12年とでも言えるでしょうね。
世間では色々言われる地域だけど
世間からは色々と偏見があったり言われる地域です。
街歩きをしている学生やスーツ姿の方々をよく見ます。
実際に現地を見学に来ている感じです。
動物園でも来ているかの雰囲気ですが。
または哀れみな顔を浮かべている人も。
おっちゃんたちの人生に対しての向かい合い方など聞くとそんな顔できないと思うんだけど。
人を責めず、人に向かいあい前に進む。
自分の母親(98歳)が亡くなったのを知ったのは、印鑑証明を送ってほしいという銀行からの連絡だった。
そんな話をあっけらかんとしてくれます。
兄弟に電話して、ちゃんと母親の面倒を見てくれたのか?と聞くとディケアいかなあかんから介護の人が面倒みてくれたと言われたよ。
こっちも生活保護を受けている身だからなんも言えないが死んだ連絡はしてほしかったよなあ。
ちょっと寂しそうに笑って話してくれました。
まとめ
おっちゃんたちの話を聞いたりしてますと、生きるというのはほんと「いい」も「悪い」もないなあと思います。
どの人生も一生懸命生きてはる。
どんなに昔お金持ちでもリーマンショックなどあって一文無しになってしまう人もいる。
それでも笑って元気に生きる、おっちゃんたちから元気を貰える街ですから好きなんでしょうね。
ほな、また。
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