昔の建物が残っている温泉地がいいですね。
まいどです。でくのぼうちゃんです。
「つげ義春の温泉」
私がつげ義春先生の作品に出逢ったのは10代後半だったでしょうか。
買っていた雑誌に「宝島」がありましてそこでよく紹介されていました。
オリーブにも紹介されていたなー。
当時の私はアメ村で古着買ってオシャレがんばる子でしたので、そんなオシャレな雑誌に紹介されているというだけでなにがよいかわからないのに、いいんだ!という思い込みでつげ義春先生の作品を読んでいました。
実際、絵の感じが古臭く作品作品で絵の調子が変わるので、心の中では「わからない」という思いがいっぱいでしたが。
それからしばらくつげ作品とはおさらばしていたんですが、本屋でとある本と出逢いました。
この本は漫画ではなく、つげ先生が行かれた温泉地を丁寧に丁寧に描いたエッセイな本です。
その書かれた絵がまた、宿のしなびた感や抗菌とはまったく無縁な温泉地をいい感じで表現されていました。
小さい時から温泉好きだったのですが日本全国どんな温泉があるのか20代の時はまったく知らない状態でして、この本を読んで東北に「オンドル式」の温泉地があることを知りました。
ああ、なんて気になる温泉なのかしら・・・。
その温泉には行ってませんがそこから「玉川温泉」の存在を知り行くことになりました。
しなびた温泉地の良さって見た目重視ではなく温泉重視でみんなが大切に守ってきているという事実が残っているとこなんじゃないかなー(私所感)
ただ、どうしても施設の老朽化は避けられませんからリフレッシュされてしまう温泉が多いですがリフレッシュされるとなんだか湯の質も変わったような気になって満足度が減ってしまう。
岡山県に足温泉という外湯が入れる施設があったのですが、リフレッシュされてしまいなんだかただのお風呂屋さんな感じになってしまって非常に残念な思いをした記憶があります。(たぶんわたしだけかなー)一般の人はきれいになってよかったねーと言う人がほとんどでしょうが。
しなびた感を残してのリフレッシュは難しいんでしょうかね。
温泉地の雰囲気を作るのは宿屋か観光客か
これは人によって違うだろうなーと思います。
エロを求める人もいるでしょうし。そういう人の思いを受け止めての温泉地もあったようですし。私が幼少の時にいった道後温泉はそんな感じでした。
かなりショックだったことを覚えています。
いまはどうかなー。だからかあまり道後温泉は行きたくないのですぅ。
温泉地研究しているわけではありませんのでどうのこうの書きませんが、木造の古い建物がたくさんあったらなんかほっとしますね。
街灯もそんなになく、でも下駄の音はカラーンカラーンと聞こえる。
城崎温泉も外湯がかなりリフレッシュされていますが柳の木と下駄の音が鳴り響く感じが変わっていないのでほっとしますね。
外湯文化の俵山温泉などは、一か所の外湯(昔は何か所かあったようです)にその地域に泊まるお客がお風呂に入りに来る。
駐車場は一か所に固められ、民宿や旅館がひしめき合って建てられている。
路は車一台通れるぐらいで細く、そんな道に車はほとんど通らない。
(駐車場は地域の端っこにあり大通りから入れる)
夜なんか結構真っ暗。泊まるお客は1泊高くて1万ちょっとぐらいですから温泉地の雰囲気もそんなに頑張っている雰囲気はない。
いっぽう有馬温泉などはもう立派に観光化されキラキラ感満載。
オシャレ―なショップなどもある。まあ、有馬温泉に宿泊されるようなお客は1泊何万円の宿に泊まりたいブルジョアな方が多いので温泉地雰囲気はまったく寂れた感がありません。
そう思うと温泉地の雰囲気を作るのは宿屋かそれとも利用客かという話になってきますね。
どっちなんでしょうね。
まとめ
ブルジョアでない旅がしたい人におすすめの書籍です。
味がある旅館に泊まりたい方にもおすすめ。
実際行ったら違うんでしょうけどね。
つげ先生の表現している温泉と実際の温泉の違いを見に行くのもいいですね。
等分の間、忙しすぎて旅いけないけど寂れた旅感味わいたい!
そんな方にはおすすめの書籍です。
ほな、また。
つげ義春コレクション 李さん一家/海辺の叙景 (ちくま文庫)
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つげ義春コレクション 苦節十年記/旅籠の思い出 (ちくま文庫)
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