まいどです。でくのぼうちゃんです。
思い出のレストランということでどんなものが対象かと内容を読んでいて思いついたところがあったので書こうと思いました。
その対象のお店とは私が学生時代に働いていた喫茶店です。
前を通って。
そうではないと思うのですが。今思い返せば。
そこは駅前のFC喫茶店でオーナーはその喫茶店が入っていたビルのオーナー。
正社員が一人いてあと10人ほどは全てバイト。
高校の時に自分で自由に使えるお金がほしくてバイト禁止の学校だったんですが、バイトを探しました。
ふとその喫茶店の前を通り、「バイトここでしたいな」と思いました。
バイト募集の張り紙もなく当時チャレンジャー(別名怖いものしらず)だった私はその喫茶店の扉をひらけ、「バイトがしたい」と伝えました。
正社員の人が出てきて「なんでバイトがしたいの?」と聞かれたので、当時レゲェにすごくはまっていてジャマイカに行きたかったので「ジャマイカに行きたいから」と伝えると、即採用になりました。
親にその旨伝えると家から徒歩圏だったのもあって了解を得ることができました。その店に行く前にもう一軒バイトの面接にいって親にそのことを伝えると「喫茶店というのはなあ、水商売なんじゃ~」と今思うとむちゃくちゃな論理でぼっこぼこにされまして。納得のいかない私は再度トライしたわけです。親もぼこぼこにされてもまた面接に行った娘にはなにも言えなかったようです。
「ジャマイカに行きたいから」という理由でバイトしだした私はバイトメンバーからは「ジャマイコ」というあだ名で呼ばれるようになりました。
この名前をだしてわかる人、私は元気よ~。
夜は10時(確かそうだったと)まで営業していて仕事が終わると皆でご飯を食べにいったり飲みにいったりとしていました。
正社員の人は不思議な人で若いバイトを上手に使って楽しんで仕事をしているように見えました。夜も食事にいったときに寝ながらチャーハンを食べるという技を私たちに見せてくれたりと不思議な大人でした。
いろんな事件あれこれ
もうかれこれ20年前以上のことなので時効と思いますが、いろんなことがその喫茶店で起きました。
1.柱炎上事件
モーニングにだす卵をカセットコンロの火にかけて作っていました。
これは私ではないんですが、ある日バイトに行くとカウンターの中の柱が一つ
まっくろになっている。なにごと?と思って仲間に聞いてみるとカセットコンロの火が柱に燃え移って炎上したと。カウンターに座っているお客様が「火!火!」といわれるまでスタッフは気付かなかったようです。
2.時計落下事件
時計を壁にかけていましてそれが落ちてきてお客様の頭に当たった事件があったようです。常連さんだったので笑顔で「大丈夫ですよ」といってくださったよう。
3.サラダに青虫
サラダメニューがあるんですがそのサラダに青虫さんがいたようです。これも常連さんのところにいったようで。笑顔で「大丈夫ですよ」と言ってくださったよう。
4.パフェにガラス破片
ミキサーが割れているのを気付かずに使ってまして。お客様から「ちょっと!!」と呼ばれてみたらガラスの破片。すぐに新しいものをつくって平謝り。
他にもいろいろあったようですが、多すぎて。
常連さんに愛された。
色々事件もありましたが、常連さんにはスタッフ皆愛されました。
まず、扉が空くと同時に「あ、この人はこれ!」とオーダーを思いだしすぐ用意。
常連さんは大抵きまったメニューとなりますのですぐ出来上がり。(一応オーダーは聞きますよ)
不倫カップルもよく来られてて先に男性が来てそのあとしばらくしてから女性が入る。そして注文。席もきまっていました。こられる時間も大体決まっていたのでその席はできるだけ空けておく。
音楽も有線ではなく、テープをもってきて流していました。音楽が異常に好きなスタッフがいて彼のセレクト。
そんなお店と知ってか、告白するからこのテープを流してほしいと持ってきたお客もいたらしい。
朝はシャッターのカギを開けると常連さんがシャッターを開けて入る。
カウンターには常連の人が座り、色々と話をしてくれたり。
骨董屋のおじいさんが常連さんにいて「ブーツがはいったぞー」と持ってきてくれたり。
また、違うおじいさんで趣味がテープのダビングで「このテープいいぞー」と色々と流行りの音楽をテープにダビングしてもってきてくれたり。
まとめ
スタッフ皆仲良く、毎晩カラオケに行ったり、飲みにいったり。しかも夜中まで。
電車がなくなれば店にとまる。これが毎晩ですわ。
最初の一年は高校だったので飲みに行きませんでしたが短大に入ったと同時にまわりのスタッフも大学生になったので一気に遊びだしました。
オーナーさんも正社員さんもよくまあ見守ってくれました。
今はその店はなくなり違うお店となっていますが、その前を通る時がある時は当時のことが走馬灯のように思い出されますね。
あんな店はもうないやろなー。
ほな、また。