煙でぼやかされているような感じですね。小保方さんのケース。
まいどです。でくのぼうちゃんです。
ネットニュースで小保方さんのことがたくさん取り上げられいやでも目につきます。
小保方氏の実験環境は「犯罪人扱い」 「STAP現象」検証実験リーダーが批判 - ITmedia ニュース
なんだかなーと思ってましたら、小保方さんのコメントがありました。
http://www3.riken.jp/stap/j/u0document3.pdf
http://www3.riken.jp/stap/j/u0document3.pdf
コメントを読みますとかなり制限を掛けられての再実験であったのでは?と思いました。
で、この件で思い出した人がいました。
実験で失敗した霊能力者 御船千鶴子
映画「リング」の貞子の母親のモデルになった人ですね。
1886年7月17日~1911年1月19日(満24歳没)
熊本県生まれ
義兄に「おまえは透視ができる人間だ」との催眠術をかけられたところ、優れた結果が出たため修練を続けることになった。その後、日露戦争時に第6師団が、撃沈された軍艦・常陸丸にたまたま乗っていなかったことを透視したり、三井合名会社の依頼で福岡県大牟田市にて透視を行い、万田炭鉱(熊本県荒尾市)を発見して謝礼2万円(現在の価値で約2000万円)を得るなどした。
たまたま、催眠術をかけられたら何かが開花されたようで霊能力者として
評判はどんどん上がっていったようです。
世間に持ち上げられたわけです。
そんな評判がインテリの耳に入りました。
京都帝国大学の今村新吉教授や東京帝国大学の福来友吉助教授が研究を始めたのです。
千鶴子の透視は本物だ!と確信した福来助教授
1910年(明治43年)4月10日、熊本の清原の自宅で福来と今村は清原の立会のもと透視実験を行う。人々に背を向け、対象物を手に持って行う千鶴子の透視が不審を招くことに配慮した福来は、背を向けても対象物を手に取らないで透視するようにさせたが、この方法では不的中に終わった。今度は清原が用意した名刺を茶壺に入れ、それに触れることを許可して透視させると、名刺の文字を言い当てたという。
福来助教授はこの実験結果を心理学会で発表したわけですよ。
東京帝国大学では元良勇次郎が初めて1888年に心理学で博士号を取り発展していた学問で福来は催眠学の研究に力をいれていました。
で、千鶴子と出会い、「なんじゃこりゃ~!」となったんでしょうかね。(見てませんから憶測です)
この実験結果を心理学会で発表し、新聞もこの実験結果を大きく取り上げたわけですよ。「熊本に密閉箱の名刺を読む女出現」て。
で、これを「ほんまかあ?」と疑いの目でみた人の前で公開実験を行うことになるわけですが・・・。
的中なら詐術、不的中であれば非難轟々。
どっちに転んでもあきませんやん。
東京帝国大学の理学博士山川健次郎は科学的検証を提案してきたわけです。
しかし、透視に科学で検証する技術その当時は無いでしょう。
結果、千鶴子は世間から非難轟々を浴びて強いストレスと能力低下に耐えられず自殺してしまいます。
福来氏も学会追放
その後、違う人物で(長尾郁子・高橋貞子)で実験を行いますが、やはり詐術ということで世間で非難轟々を浴びてしまいます。
持ち上げられて叩く。
そしてついに東大からは「東大教授として内容的に好ましくない行為」と警告をうけます。
しかし、福来氏は透視も念写も事実じゃ!と主張して東大を追放されてしまいます。
その後はオカルト的精神研究にのめりこむわけです。禅の研究など。
でも、ちゃんと受け入れてくれるところがあったんですね。
高野山大学教授として1940年まで在籍されていました。
そして、仙台に福来心理学研究所を設立して超能力者の育成など独自の研究を進めます。
最後は世間の誰にも注目されずに1952年にその生涯を閉じます。
小保方さんのケース
こう書きますと、やはり世間に持ち上げられて権威ある人にとことん叩かれているところがよく似ています。
日本で発表するということが早かったのか。
実際、私のような一市民が本当にSTAP細胞ができたかどうかなんて事実知りませんからなんとも言えませんが、もしほんとうにできていたら制限しすぎる環境でのストレスによって頭がまわらず再現ができなかったのか?それともその会社での再現はいやだったのか?と思っちゃいます。
私なら、自分を擁護してくれる会社のもとで再現したいですねぇ。
まとめ
福来氏の主張を受け入れていたら心理学と超心理学との融合されたガラパゴス的な発展が遂げたのでは?と思います。日本独自の心理学。
沖縄文化のようにユタのカミダーリというものを事実として受け入れた心理学の発展をしていたら日本は精神薬が世界でもっとも売れる国にならなかったのではないか?
小保方さんのケースもこんなにも犯罪者的扱いをしていなければ違った結果が生まれていたのでは?と思います。
今、素晴らしい研究をしている人が発表するときに叩かれるの怖いから外国の会社で研究して発表しよう♪なんて思っちゃわないかなあ。
そんな心配をするでくのぼうちゃんでした。
ほな、また。