世の中が右利き中心でできているとわかったのは32歳の時でした。
その時の私は、リフレクソロジーサロンで勤めながら家でもヒーリングをやっていました。
体の疲れはなぜ起きるのだらうと真剣に考え毎日解剖図や骨格図を眺めていました。そして、人間の本来の立ち方をしていれば歪みは起きにくいと考えました。では、なぜ歪むのかと考えたとき公共的なものを使う場合は自分サイズではない。ましてや、家でもシステムキッチンを使っていればそれは既製品な訳で自分のためにつくられていない。
自分が使いやすいものとはどういうものだろうと考えるようになりました。
左利き用のハサミを使ってみる。
このハサミを使ってびっくりしました。
すごく楽に切れるからです。
あまりにも楽に切れるので、
なんだか気持ち悪くなりました。
そこで私は気付きました。
今までできなかったこと(缶切りなど)は
私が不器用でなく右の人のための道具を
つかっていたからということを。
人に無理に合わすのではなく、
自分を考えて動かないとどんどん歪むということを。
自分が楽してもいいんだ。
それから私は巻き尺や物差しを左利き用品で使ってみました。
楽~!!!
人生で一番の大発見をした気分になりました。
その時からなぜ自分はしにくいのかを考えるようになりました。
そして世の中は右利き中心社会であることを
悟ったのです。
あったらいいな、こんなもの。
左利き用カギがついたノブが左回りの玄関。
改札機
車
電話(聞き耳が左利き)
ドリンクのキャップ逆回転
エルゴのようなだっこひも(カチッとするところが逆)
西洋から来たものは右利き仕様が多い
色々と観察しまして気が付いたんですが、昔の建物などは右左どっちでも大丈夫のような作りになっています。(引戸など)
しかし、ドアなど明らかに西洋からきたものは右利きしかメリットがないのです。
日本に生まれてよかったかも
左利きに対してまだ、差別が少ないように感じます。私は何故左利きがデメリットなのかまったくわからないまま育ってきました。
で、世の中差別が現実にあることを知って職場の人に聞いたことがあります。
左利きのマイナスイメージってなんですか?
「躾がちゃんとされてないと思う人がいますねぇ」
その答えに?と思いました。
何で左利きなだけに躾をされていないと思われるのか?
たぶん、躾な対しての価値観の違いかもしれませんが。
また、ある工務店の人は左利きは雇わないと言っていました。
仕事の段取りが狂うそうです。
それは納得する話です。
他の国では左は不浄の手と思っているところもあるようです。
なんにせよ左利きは精神疾患とまだ思われてないのが救いです。
夢は・・・
どこかのお金もちが左利きの国という
アミューズメントパークを作ってくれないかなあ。全てが左利き仕様書!ああ、夢の国♪
そしたら、世の中の右利きの人に左利きの苦労がわかってもらえるだろうなあ。